「ぬくもり」とは?

1 まず、原料から厳しく見直しました。


ただ断熱性能にすぐれているだけでなく、住む人や、地球環境にもやさしい断熱材をつくりたい。富士環境システムは、そのために断熱材の原料から厳しく見直しました。

その結果、主原料として唯一残された選択肢が紙、しかも100%再生紙でした。紙の断熱材で本当に大丈夫なの?そう思われる方も多いかもしれません。しかし実は、紙は理想的な断熱材なのです。

2 家は第3の皮膚、という発想が出発点です。


私たちは寒くなると保温性の良い衣服を身につけます。しかし、いくら保温性が良いからといってビニール製の服を着ることはあまりありません。無意識のうちに熱や汗を放出し、体温の上昇をおさえる素材を選んでいます。通気性は衣類の大切な条件なのです。

ちなみに人体から出る水蒸気は1日で1人平均約2リットルもあります。これ以外にも室内には電気製品や料理などから多くの熱や水蒸気が発生しています。衣類と同じように家にも、こうした室内で発生した水蒸気や熱を通気によって屋外に運び出す工夫が必要になってきます。

また、近ごろ話題になっているシックハウス症候群は、建築に使われる微量の化学物質により頭痛やめまいなどのさまざまな症状を起こす病気のことで、その原因ははっきりと特定されていません。しかし、厚生労働省ではホルムアルデヒドなど8つの化学物質について濃度指針値を定め、対策にのりだしています。また、2000年6月に発足した室内空気対策研究会が本格的な調査を実施した第一回目の実態調査では、換気の十分な住宅ではホルムアルデヒド濃度が低くなる傾向が認められました。衣類が第2の皮膚だとすれば、どうやら家は第3の皮膚、と考える必要があるようです。皮膚と同じように、呼吸する家。それこそ富士環境システムが新たに断熱材を開発するにあたり設定した基本コンセプトでした。その結果、選ばれた原材料が紙だったのです。

3人体や地球環境にやさしいパルプ断熱材です。


富士環境システムの断熱材「ぬくもり」の主な原材料は、100%再生紙を使った故紙です。しかも、再び古紙としてリサイクルできるよう、接着剤にはトウモロコシのでん粉のりを使用。有害化学物質を徹底して排除し、住む人はもちろん、施工する人にもやさしい断熱材を得ることに成功しました。さらに、製造時に使用するエネルギーがもっとも少ない断熱材として、地球温暖化防止にも貢献しています。

種類 パルプ グラスウール ポリスチレン 炭化コルク 硬質ポリウレタン
形状 ボード マット ボード ボード ボード
主な原材料 古紙 けい砂、石炭ソーダ ポリスチレン樹脂 コルク樹皮 ポリイソシアネート
製造時エネルギー投入量(Dw/m3 100 400〜700 700 90 1500
接着剤・添加物 コーンサーチ
(接着剤:トウモロコシのでん粉)
フェノール樹脂
(繊維の接着剤)
ブタン、ペタン、フォルオロカーボン
(発泡剤)
なし フォルオロカーボン
(発泡剤)
リン酸エステル
原材料にリサイクル材を使用しているか × × × ×
資源回収方法が確立しているか × × × ×
熱伝導率(W/mK) 0.051 0.044 0.044 0.042 0.025
防火性 可燃物 不燃物 可燃物(防燃処理) 可燃物 可燃物(防燃処理)
燃焼時の有害ガス発生の可能性 × 微量のホルムアルデヒド 微量のスチレンガス × 微量のシアンガス
発ガン性 × 基準値以下 基準値以下 × 基準値以下

  • ラット実験によると防燃加工ポリスチレン、ガラス繊維は燃焼温度500℃前後で最も有毒ガスが発生することが証明されています。
  • ドイツ労働環境基準(MAK)では、あらゆる人工の無機質系繊維断熱材が健康を脅かす危険があると指摘しています。
  • 炭化コルクはポルトガルでのみ生産されていますので、運搬に大量のエネルギーを必要とします。
 

「廃棄するか」から、「いかに循環するか」の時代へ。

エコ・ハウス2000年は、日本の法律の面から地球環境問題が新たな局面を迎えた年です。循環型社会形成推進基本法をはじめ、グリーン購入法など4つの新法が制定されました。その基本理念は、これまでの「出たゴミをいかに廃棄するか」に加え、「ゴミをいかに出さないか」、そして「出たゴミをいかに資源として再利用=循環するか」を優先順位の上位に位置づけたことにあります。つまり、「いかに捨てるか」から「いかに捨てずに再利用するか」に法律のパラダイムシフトが行われた年ということになります。

新しい法律として制定されたグリーン購入法(国などによる環境物品などの調達の推進などに関する法律)は、国や自治体によるグリーン調達を義務づける画期的なものです。グリーン調達とはグリーン商品を購入・使用することで、グリーン商品とは、簡単にいうとエコマークの付いた商品です。

富士環境システムの「ぬくもり」は、このエコマークを取得し、まさに21世紀の循環型社会実現にふさわしい製品として認められています。